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早朝勉強会 2002年6月6日の分

1.フォームローラーエクササイズについて(配布資料1枚)

 フォームローラーの癒し系の使用法基本パターン紹介でした。

2.腸脛靭帯、臀部のストレッチ、マッサージについて

 腸脛靭帯、中臀筋周辺のマッサージ・ストレッチの紹介でした。この腸脛靭帯、中臀筋のストレッチ・マッサージは、バレーボールを使った方法もあり、2つを組み合わせておこなうと開脚前屈の柔軟性が向上します。ママさんバレーの選手の方々に試していただいたところ、驚くほどの効果がでました。かねてから悩みであった腸脛靭帯のストレッチでしたが、ボール使ったマッサージという意外な解決法がみつかりました。

3.下腹部の張りについて

 前回話題となった下腹部の張りについてですが、ドクターの診断の結果、「スポーツヘルニア」とのことでした。痛みについては、上手く付き合っていくという方針になったそうです。
 痛みと付きあっていく為には、アイシング、ストレッチ、マッサージを上手く使っていくことが大切です。選手の状態に合ったアプローチをしていくかが課題だと思います。
 選手にとって痛みは藁をもつかむ気持ちになるものです。そこでトレーナーは何らかの効果がある薬を切り札にすることがあります。普段なるべく使わないようにし、特別なときに使うようにします。その薬が本当は特別なものでない場合もあるのですが、常に明るい情報を選手にちらつかせる事でポジティブなプラシーボ効果を狙っての使用ができます。痛みに関しては怪我そのものの痛みよりも心のケアのほうが必要なこともあるかもしれません。

4. 初動負荷でのトレーニングについて

 初動負荷理論に基づいたトレーニングでは切り返しの能力が鍛えられないのでは、という話題でした。
 初動負荷のみのトレーニングを行っていると、支える力、ねばる力が低下するのではないかと思います。大リーグで活躍している日本人選手も初動負荷理論を取り入れているそうですが、初動負荷のみでなく様々なトレーニング理論のいいところどりをしているのではないかということでした。
 アメリカンフットボールのトレーナーをしている参加者の方も初動負荷とそれ以外のトレーニングをミックスして行っているということでした。

5. 鵞足炎のリハビリについて

 鵞足炎のような症状で、現在リハビリの段階の選手がいます。左利きで、左足が患側、左右差ありです。スクワットをすると、エキセントリック収縮の際、痛みがあります。エキセントリック収縮時の痛みの回復にはどのような注意をすればよいのでしょうか。という質問でした。
 鵞足は筋が斜めに入ってきているものもありますが、まずは前後の動きからはじめてはどうでしょうか。そして最終的にクローズドキネティック(体重、体重+α)での運動にもっていきます。PNFとは全く逆の負荷を刺激としてもよいかもしれません。ただ、一番大切なのはその人の必要に応じたものであるということです。大変かもしれませんが、トライしてみてください。他にはBAPSを使ったあとにおこなうリズミックスタビリゼーションなどもあります。最近、日本でも流行し始めたBOSUシステムのリハビリも使えるかも知れませんね。

6. ムエタイ選手の足について

 ムエタイの選手の足に触れる機会があったのですが、脛が硬くてまるで板のようでした。という報告でした。
 人間の体は環境に順応順化するようにできています。日本では多くの状態において弱くなる方に順応順化していると思います。抗菌グッズなどによる必要以上の清潔さもその原因のひとつになっています。骨はしなやかさのある骨が一番強いです。鍛えて鍛えて、鍛えまくった骨はしなやかさがうしなわれて硬くてもろい骨になってしまいます。そのような選手の骨は骨質の部分が厚くなっています。そのため栄養など多くの要因も関係すると思いますが、骨折するとなかなか治りません。

7. 受傷部位を固定しての試合出場について

 骨折などではギブスをしたりしますが、お湯につけて自由に形を変えられる固定材料などをつけたまま試合に出場するということに問題はあるのでしょうか。という質問でした。
 各競技にルールがあります。それをチェックしてみてください。競技によっては部位によってOKだったり、審判の許可を受ければOKなどいろいろあると思います。

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