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早朝勉強会 2002年6月20日の分

早朝勉強会報告メール 6月20日の分

1.NATA総会の報告

 先日、岩崎さんが参加した53回NATA年次総会の報告でした。今年も5日間にわたってセミナー、講義、ワークショップ、講演、ポスター発表、そして協賛企業などの展示会とたっぷりの内容で行なわれました。

 お年寄りのリハビリテーションをおこなっている人たちの「筋を鍛えるのではなく、動き(方)を教える」という考え方や、「あなた(選手)の身体は全てを伝える言語である」という考え方は素晴らしいと思いました。

 CoreとTrunkはどちらも日本語では「体幹」ですが、Coreは安定(スタビリゼーション)、Trunkは動作(ムーブメント)をあらわす語として使い分けられているようでした。

 オーバートレーニングと、オーバーストレスは違うのではないか、また、どこからがオーバートレーニングとなるのかラインをひくことは難しいが、オーバートレーニングとオーバーストレスをきちんと分けて考えていないといけないのではないかという話もありました。

 興味深かったのはカイロプラクティックのセミナーでした。講師は女性だったのですが、説明をしながら簡単そうに矯正をしていました。彼女は施術する際のポジションをきちんととっていました。そしてモデルの女性の軸にきちんと入っていました。PNFでもマッサージでもそうなのですが、きちんとしたポジションをとれるかということが、成功の8割位の要素を占めてくるのです。今回のセミナーに出席して改めて思いました。

 来年はカナダでもトレーナーのシンポジウムがあるようです。

2.スポーツニュートリションセミナーについて

 参加者の方が7月8日開催予定のスポーツニュートリションセミナーについて紹介してくださいました。

3.ワールドカップについて

 オフレコということで日本代表の話を中心にワールドカップについての話題でした。(こう言う話を聞きたい人は是非参加して下さいね)

 6.低温熱可塑性スプリント材について

前回話題となった低温熱可塑性スプリント材(お湯につけると柔らかくなり形ろ変えやすくなり、冷えるとその形でかたまる素材の固定材料)ですが、製品名はオルソプラスト、オルフィットなどがあります。固定をしながらの試合出場が可能かどうかは種目によって異なります。バレーボールの場合は審判に確認をとればOKということでした。

 7.ワールドカップのトレーナーについて

  現在行われているワールドカップに参加している各国のトレーナーはどのような資格、技術をもって帯同しているのでしょうか。という質問でした。
 詳しくは分かりませんが、インターネットその他の使えば調べられると思います。全ての国について調べて表にしてみると面白いかもしれません。
 様々な事情があり、各国の代表に帯同するトレーナーであっても、その国でNo.1ではないこともあります。日本ではオリンピックに帯同するトレーナーは、JASAの資格が必要となります。

 8.痛み止めで体力が落ちるという話について

 痛み止めで体力が落ちるという話を聞いたのですが、何か情報お持ちでしょうかという質問でした。
 分かりません。かつて痛み止めとして頻繁に使用されていたステロイド剤は腱、靭帯などの軟部組織を弱らせる副作用があります。現在ではアルツといわれるヒアロルン酸と消炎鎮痛剤がミックスされたものを使用することが多いです。ステロイド剤などの痛み止めは筋や靭帯が断裂しても平気で競技を続けることもできます。今回の質問については詳しくは分かりませんが、ステロイド剤を使用することで身体の機能が低下するということは考えられます。

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