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早朝勉強会 2002年6月27日の分

1、W杯について

  決勝進出チームが決定したワールドカップについての話題でした。決勝は 韓国VSドイツ、ブラジルVSトルコでしたが、どちらの試合も勝利チームとの圧倒的な力の差を感させられたゲームだったと思います。韓国がベストまで行ったので日本も、と簡単には言えそうにない内容のゲームでした。決勝が楽しみです。

2、オルソプラストについて

 前回、前々回と話題となっている低温熱可塑性スプリント材(オルソプラストなど)ですが、実際に現場では、MPや手根骨の障害に対して使用しているとのことでした。各競技で使用に当たってのルールがあるので調べてみてください。アメリカンフットボールでは包帯やスポンジなどで覆うことで試合出場はOKだそうです。

 3、バランスディスクの使い方について

 バランスディスクを購入したのですが、どのように使えばよいでしょうか。という質問でした。
 最近バランスディスクはダイエットに効果があるということで市販されています。コアを中心にバランスを上手くとるトレーニングに有効です。

使用法としては

座位―椅子の上、床の上でなど
立位―両足で、片足で、膝を伸ばして、曲げて。など

 というようにまず姿勢で分類できます。
トレーニングの種類としては何十、何百とあります。自分でオリジナルを発見できると素晴らしいと思います。
 以上のことをふまえて選手のニーズに合わせて行ってみてください。ポイントは選手をほめることです。バランス系のトレーニングは選手にとってあまり面白いものでないことが多いです。そこで選手のモチベーションを高める目的で当たり前のことでも、奇跡のように選手をほめます。そうすると選手は「またやりたい」という気持ちになり継続したトレーニングが可能となります。

 4、眼にボールが当たったら

  サッカーの試合中選手の眼にボールが当たりました。腫脹し、気持ちが悪いといって一時間後嘔吐しました。数日後、まだ違和感があるというケガがあります。という報告でした。
 このような場合は網膜剥離になる可能性があるので救急病院に連れて行くべきです。眼の内部で出血していて体の表面に現れてこない場合もあります。とにかく必ず病院につれていってください。目に関するケガで吐き気がある場合は救急扱いにしてもよいと思います。脳に影響がある場合もあります。
 話は少しそれますが、脱水している人が脳震盪をおこすとかなり重くなることもあるので、これからの時期特に注意してください。

5、フォームローラーの使用法について

 この勉強会で何度も話題となっているフォームローラーの新しい使い方を発見したという報告でした。
 フォームローラーの角に頭の後ろ当てるとマッサージ効果があったということや、フォームローラーの上で深呼吸すると効果がある、などいくつかの新しい使用法が報告されました。

6、足関節のテーピングについて

 テーピングになれていない選手に足関節のテーピングをした際、「踵が下から圧迫されている感じがする」と言われてしまいました。特別変わった巻き方をしたつもりはないのですが、こういう場合はどうしようもないのでしょうか。という質問でした。
 どうしようもなくありません。選手それぞれ足首の形は微妙に違うのですが、踵骨が以上に大きい場合や小さい場合があります。そういう場合にヒールロック系のテープが問題になることがあります。選手によってはラージヒールロックはなしで、スモールヒールロックのみで対応しなければならないこともあります。もう一度、ヒールロック系の斜めに踵に向かってはいるテープをチェックしてみてください。

 7.足の甲の痛みについて

 野球の選手ですが、足の甲に痛みがある選手がいます。何かイメージできる障害はありますか。という質問でした。
 野球のスパイクをはじめ、各競技のスパイクには衝撃吸収能力が低いものが多いです。それまで衝撃吸収能力が高いシューズ履いていた場合、急にスパイクを履いてプレーすると足の甲、踵、土踏まずに痛みが出るということは報告されています。
 中敷を使ったり、土踏まずのアーチサポートをしてみたりしてください。そして、練習後の足の裏のケアを徹底させてください。頑張ってください。

 8、膝のリハビリについて

 アメリカンフットボールの選手ですが、膝関節症、膝蓋骨の裏に問題がありそうな状態で膝蓋靭帯に痛みがあります。リハビリとして大腿四頭筋をパンパンに張らせると膝の遊びがなくなるのか痛みがでなくなります。しかし、そこまで大腿四頭筋を追い込むと痛みはでなるのですが、それと同時にパフォーマンスも確実に落ちるのです。マカノテープ的発想でいろいろ試しているのですが、しっくりきません。何かよい方法はないでしょうか。という質問でした。
 テープなどで膝蓋大腿関節を抑えると安定性は上がりますが、膝蓋骨の問題は大きくなってしまい、どちらかが犠牲になってしまいます。これは難しい問題です。最終的にはどちらをとるかということになるかもしれません。色々試してみてください。膝蓋靭帯を抑えて、膝蓋骨を上げるマカノテープとキネシオテープの組み合わせはどうかと思います。それも適度な加減が難しいかもしれません。頑張ってください。

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